【タイ就職】タイで働くのに必要な英語力
タイで働くことを決めたとき、英語力は心配事の一つでした。私は日系企業に絞って就職活動をしましたが、日本語のみでOKの企業はほとんどありませんでした。日本語だけで働くことができるのは、恐らく日系のコールセンターぐらいで、基本的には英語が必須となります。
タイでの就職を考えていて同じように英語力を心配されている方もいるのかなと思うので、私の経験からではありますが、タイの日系企業への就職において必要な英語力についてまとめてみました。
ちなみにタイ就職活動時の私の英語スペックですが、TOEIC850点前後、1対1での会話や事前に準備できるプレゼンテーションはある程度大丈夫だけどネイティブ同士がみんなで話してるとよく分からないし電話も半分くらい聞き取れない、ビジネスの会議になると断片的にしか理解できず、結論がどうなったのかよくわからないという感じでした。またタイ語は一切できませんでした。
タイ就職で求められる英語力
応募条件となる英語力は、企業によってまちまちです。私が就職活動中に日系企業の募集案件をみた限りでは、マネージャーポジションや営業職はビジネスレベルの英語(TOEIC700点〜)が必須となる場合があり、事務職やエンジニア職は社内でのコミュニケーションが可能なレベル(TOEIC600点〜)で良いケースが多いようでした。日本人を雇う=日本人のお客様対応ができる人材が欲しいというケースが多いので、営業職でも英語は日常会話レベルで良い企業もたくさんありました。
応募者の英語力をチェックする方法ですが、転職エージェントを利用する場合はまずエージェントとの面談時に簡単な英会話のテストがあります。私はいくつかのエージェントに登録しましたが、電話面談時に日本人のスタッフによる英語での質問に回答するパターンと、タイに電話が転送されてタイ人と英語で会話をするパターンがありました。会話の内容は、現在の仕事内容や志望動機など基本的な項目です。
書類選考時にはほとんどの企業でTOEICの点数の提出が必要となるので、事前に受験しておいた方が良いです。
また、2~3回の面接のうち1回は英語力をチェックされるパターンが多かったです。面接官の日本人が英語で質問してくるケースやタイ人のスタッフと会話して英語で意思疎通ができるか確認するケースがあります。私も面接を受ける前はドキドキしていましたが、案外面接官の日本人もあまり英語が上手ではなく(ジズ イズ ザ...みたいな感じ)安心した記憶があります...。私が経験した限りではありますが、タイ人も日本人もネイティブ並みにペラペラという感じの面接官はほとんどいなかったので、基本的な質問への英語での回答を事前に準備しておけば、そこまで心配する必要はないかなと思います。
実際にタイでの仕事で必要な英語力
選考や面接での英語力チェックは一時的なものなので、個人的には実際に仕事で必要なレベルに届いていれば問題ないのかなと思います。
まず私のケースですが、お客さんや直属の上司は日本人なので、複雑な会話は日本語ですることの方が多いです。ただ、社内のタイ人担当者と連携することが多い仕事なので、日本語より英語を話す割合の方が多いですし、社内資料やメール、プレゼン資料などは全て英語です。前述の英語力の私でも基本的には問題なく仕事ができていますし、全然英語が話せない駐在員もいますがけっこうなんとかなっています。(英語で書かれたドキュメントを読むことができれば最悪大丈夫。)タイ人も日本人もお互いネイティブではないから配慮し合って成り立っているのかなと思います。
タイで働く限りでは必ずしもハイレベルなビジネス英語を習得すれば良いという訳ではないと感じています。タイ人も英語がネイティブ並みに話せる訳ではないので、難しい言葉や表現を使っても結局通じなかったり誤解に繋がることが多いです。(英語力を伸ばしたい人にタイ就職は向いていないかもしれません。)私もなるべくわかりやすくシンプルな英語で話すことを心がけています。ビジネス英会話のオンラインレッスンも受けているのですが、実際に仕事で役立っているなと感じるのは、仕事中に覚えた業種・業界でよく使われる専門用語やタイ人が使いがちな英語表現です...。
また、お客さん先で観察していると、製造業の場合は通訳がいて日本人もタイ人も英語はほとんど話さないというケースが多いです。タイ人スタッフの学歴が高くない業種や企業だと日本人だけが英語を話しても意味がないので、通訳を介して日本語とタイ語でのやりとりになります。
まとめ
総じてタイの日系企業においては英語力をそこまで重視していない場合が多いと思います。どちらかというと、英語力を心配されている方はあまり心配しなくて良いと個人的には思いますが、逆に英語力を伸ばしたいと思われている方は、就職先を吟味しないと全然英語を使わないことになってしまう可能性があります。タイ就職を検討している方の参考になれば嬉しいです。